英文契約書の用語、構文 No.23 ネコとCreditについての話

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英文契約書において経験上、よく目にしたり、よく使われたり、または知っておいて損はないと思われる単語と用語について、契約書翻訳の観点から見ていますが、今回は、ネコとCreditについての話です。

Creditという単語については、今までも

等でいろいろと思いつくまま、英文契約書にかかわる事柄を書いてきました。

数日前、「Credit」という単語についてツイッター上のやり取りの中で面白い体験をしました。

経緯としては、「ネコがワニにパンチをし、ワニが逃げ出す動画」が面白かったので、リツィートしたところ、米国人のフォロワーさんからコメントが送られてきました。内容は、「なんて勇敢なネコだろう!!ネコは素晴らしい!!ネコが大好きです」と綴られ、その後に、「Cats aren’t given enough credit.」という一文がありました。日常の文章の中で使われた面白い例なのでとりあげてみました。直訳すれば「ネコは、十分に認められていない」、「ネコは、十分な信用を与えられていない」等になりますが、文脈的(書いた方の心情)に「ネコは、正当な評価を受けていない」とでも言うのでしょうか。

いままで、Creditについては、英文契約書の翻訳の観点から、例えば、credit(債権、信用、信用貸し、貸方)、credit to the capital(資本への組入れ)、credit $ to(ドルを~の口座に入金する)等、主に「債権」、「債務」の問題として書いてきました。辞書を見ると、たしかに「信用、名声、評判」もあります。その点からすると「Credit」という単語は、慣れないととらえどころがないようにも思えます。

話は「ネコ」にもどり、コメントを頂いた方の意見に同意する旨の返事を送りました。ただし、コメントを送ってきた方が、このやり取りをツイッターのタイムラインに投稿したため、別の方からもコメントが送られてきました。

内容は、It’s true they aren’t given enough credit, から始まる内容で、「ネコが正当な評価を受けていないことは真実であるが、鳥を殺すので、ネコに鈴を付けろ、云々」という内容でした(ネコに鳥を殺された経験がある人のようです)。ここでも、「Credit」という単語を使っています。

いずれにしても、ネイティブの方は、当然ですが、日常会話の中で普通に使います。「Credit」の使い方の実例として参考になればと書いてみました。

なを、ネコに鳥を殺された経験がある人に何か書いて返信すると、いろいろと議論が起りそうなので、そのままにさせていただきました。

なを、私見ですが、今にして思えば、ネコとワニとの戦いを撮影するのではなく、ネコをワニから遠ざけるのが先ではないかと思いました。幸い、この動画では、ネコにやられてワニは池に逃げて行きましたが。たしかに勇敢なネコでした。

(記載の手紙の文章は、一部当方で相手先に配慮して、意味を反映しながらも変更した部分があります。)

 

参考図書:

カレッジライトハウス和英辞典(研究社)

研究社新英和辞典(研究社)

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