英文契約書の用語(単語編)cl- co (No.11)

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英文契約書法律文書等において、経験上、よく目にし、よく使われる、または知っておいて損はない「単語・熟語」をアルファベット順で見ています。すべてを網羅する予定はなく、また、「単語」の範囲も、主に、いわゆる民事、特に契約書で良く使用されるものとします。(いずれも経験則による主観的な内容です。用語の「意味、用法」については、辞書や専門書をご覧ください。)注意すべき言葉には、今回は、特に「commit/commitment」について、英文契約書でどのような使われ方をしているか、簡単な文例を作成してみました。前回の「claim」の続きからです。

claim in species

種類債権

claim payable to obligee or holder

記名式所持人払債権

claim payable to order

指図債権

claim prohibited to be attached

差押禁止債権

claim secured

被担保債権

claim whose value is uncertain

価額の不確定な債権

claimant

請求人

requester(請求人)claimee、demandee(被請求人)

class

商品売買における品等、株式の種類

class action

集団訴訟

class voting

種類別議決

clause

条項

clean

瑕疵のない、担保のない

clean L/C(無担保信用状、 普通信用状、 荷落し信用状、 クリーン信用状)

clean hands doctrine

クリーンハンズの原則(当事者が、エクイティ(衡平法)上の原則に違反した場合は、その当事者はエクイティ上の救済を求め、または、エクイティ上の抗弁を主張することができないという原則)

clear and conyincing proof

明白かつ確信を抱くに足る

clear title

無瑕疵権原

clearance

通関手続き

custom clearance(通関手続き)

A Company shall be responsible for any custom clearance of the Products.

「A社は、製品に通関手続きの責任を負う。」

clearing house

手形交換所

clearinghouse

client

顧客、(弁護士などの)依頼者、クライアント

close corporation

非公開会社、非公開会社

closed corporation

closed shop

クローズド・ショップ:労働組合員だけ雇う事業所; ⇔open shop

closed trial

非公開裁判

closing

クロージング、終結、(手続きの)完了

closing argument

最終弁論

cloud on title

瑕疵のある権原

CO tenancy

共有、共同所有

CO-conspirator

共謀共同正犯

CO-creditor

共同権利者

code

法典

Civil Code(民法)、Penal Code(刑法)

Code of Canon Law (教会法典)

Code of Cavil Procedure

民事訴訟法

Code of Criminal Procedure (刑事訴訟法)

code of conduct

行動準則、取引慣行準則

code of ethics

倫理綱領、倫理コード

CO-debtor

共同義務者

CO-defendant

共同の事業、共同被告人

coercion

強要罪

cognizance

認諾

collaborate in a criminal act

犯罪行為に加担する

collateral

担保物件、従たる(形容詞)

collateral estoppel

付随的禁反言の原則

collateral relatives

傍系親族

ちなみに傍系親族は、「collateral relatives by blood」

collateral security

付随担保

collect of claim

債権取り立て

collect on delivery

代金引換引渡し

collect supporting evidence

傍証を固める

collection

金銭の取立て

collection of rules

諸規範の集合体

collective bargaining

団体交渉

collective bargaining agreements

労働協約、団体協約

collective opinion

総意

collegiate court system

合議制

collision

衝突、抵触

collusion

通謀、馴れ合い

color of title

表見上の権原

CO-maker

連帯保証人、共同振出人

combination

企業の結合、特許における技術の組合せ

come under the hammer

競売にかけられる

comfort letter

コンフォート・レター; 念書、公認会計士の意見書

commencement of execution

執行の着手

commencement of guardianship

後見開始

commencement of hearing

審判開始

commencement of succession

相続開始

相続、継承権、継承、

commercial agent

代理商

commercial custom

商慣習

commercial customary law

商慣習法

commercial invoice

商用インボイス、送り状、 商業送り状

commercial matter

商事

commercial paper

商業手形、コマーシャルペーパー(CP)、商業証券

commercial partnership

合名会社

commercial practice

商慣習

commercial property

事業用財産、事業用不動産

commercial register 商業登記簿
commercial registration 商業登記
commercial transaction 商行為
commercial usage 商慣習
commission 手数料、コミッション、仲介料、利ざや、委員会、任命
commission merchant 問屋、代理商
commissioned judge 受託裁判官、受命裁判官
commissioner 裁判官、理事、長官、局長、弁務官、コミッショナー
commit / commitment

commitは動詞、commitmentは、名詞

「commit」も「commitment」最近は、日本語としても使われることがあるようです。契約書でも良く目にする単語です。ただし、いろいろな場面で使われるので、多分、ネイティブ以外の者には、意味としは、漠然とした感じがあるかもしれません。

そこで「commit/commitment」について簡単に確認してみます。

辞書をみると、commitmentは、「委託、委任、約束、責任」等とあります。commitは、「〈もの・人を〉〔処置・記録・記憶などに〕ゆだねる、付する、〈…すると〉約束する、収容する」等とあります。

これらから派生して、いろいろな状況で、様々に使われています。

以上にように「commit/commitment」には、様々な用法がありますが、今回、契約書では、経験上、良く目にする用法の内から2つの例にしぼって、例文を考えてみました。

 Either Party may terminate this Agreement immediately if the other Party commits a material breach of this Agreement.

「相手方が本契約の重大な違反を行った場合、いずれの当事者も、本契約を直ちに解除することができる。」(実際には、breach of this Agreementの後にさらに解除条件が付されます。)辞書を見ても、「commit a crime:(罪・過失)を犯す、行う」等と記載されています。

 The Company commits to carry out the provisions stated in this Agreement.

「会社は、本契約に記載された条項を履行することを約束(確約)する。」

  Party XXX commits to pay the management fees by the due date.

「XXXは、管理費を支払期日までに支払うことを約束(確約)する。」

 これらの場合の「commit」は、単に約束するのではなく「責任を持った約束」「その約束を必ず守るという確約」を意味します。

 

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