ぐるっとパス奮戦記

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 美術館見学が趣味の私は、美術館を検索しているときに「ぐるっとパス」を見つけました。なんと、平成14年4月から平成15年3月と記載され、2,000円でした。「わあ~!すごい!」 この金額で、たくさんの博物館、美術館、資料館が見られ、はたまた、神代植物園、上野と多摩動物園、葛西臨海水族館等々が見られる、こんな良いことがあっていいものかと、熱く、「ぐるっとパス」に取りつかれました。

 そこで、9月12日に、仕事を早退して、上野の国立博物館で、特別展「台北 國立故宮博物院-神品至宝-」を見るときに、入場券に加え、「ぐるっとパス、お願いします。」と声軽やかにお願いしたのですが、切符売り場の人が、「ぐるっとパスのことはご存知ですか?」と聞き返したときには、「ハイ」と答えながら、一抹の不安(そんな大層なものではありません)が芽生え、心の中で「えっ」とたじろぎましたが、「ぐるっとパス」の魅力の方が勝り、「ぐるっとパス」への興味は収まりませんでした。

 購入して、その日は、意気揚々と国立博物館の中で見学しました。その後、よくよく見れば、2か月間の期間限定で、そこから、私の「ぐるっとパス」奮戦記が始まりました。

 なんで「奮戦記」? だんだん読めば分かりますよ!

台北 國立故宮博物院-神品至宝-」では、翠玉白菜(すいぎょくはくさい)の展示期間が7月7日(月)まででしたので、残念ながら見られませんでした。「人と熊」清時代・18~19世紀の作を見ることができました。白黒半々の玉材を彫り分け、白い部分にモンゴル風の服を着た人物、黒い部分に熊を配しています。「まったく可愛い~!」「あは、相撲取ってる~!」人と熊さんは、手を組み合って、力比べをしています。「きっと、モンゴル相撲だ!」突き出たお尻や笑顔は愛らしく、みる者を幸せな気持ちにさせてくれます。

でも、実際は小さい玉材で、この白黒の玉材を人と熊と掘り分けるなんてすごい発想だね!

 その他の台北 國立故宮博物院の宝(展示物)もまさに目を見張るものばかりでした。全部、お伝えできないことは、残念です。

 折角買った券です。その日は、東京都美術館の「メトロポリタン美術館 古代エジプト展 女王と女神」も見学しました。

 美術館の案内には「アメリカを代表する美の殿堂、ニューヨークのメトロポリタン美術館が誇るエジプト・コレクションをまとまった形で紹介する初めての展覧会です。「女王と女神」をテーマに厳選された約200点の至宝が来日、全点が日本初公開です。」と記載されています。

 今回のテーマは、ハトシェプスト女王と女神様たちの生活を顧みることができました。

「女王と女神」の身の回りの品々は、まったく精巧で、煌びやかで、本当に往時をしのばせる物たちばかりでした。そのままの色と形を保った煌びやかな品々たち、「本当に豪華な生活を送っていたんだろうな!」

 古の中国とエジプトの圧倒的な存在感に浸った夕べでした。

 続く

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